アジア

【富士山】世界遺産検定の目線から富士山についてまとめてみた。

こんにちは、ティンです。

お待たせしました。

日本が誇る山、富士山についてまとめていきます。

じつは富士山、自然遺産ではないんです!!

文化遺産としての登録というのは、驚きですよね!!

どうしてでしょう??

また、世界遺産に認定されたのは、なんと2013年。日本で初めて世界遺産に認定されたのは1993年ですから、だいぶ最近ですよね。

どうしてそんなに時間がかかったのでしょう??

そういった疑問に対しても答えていきたいと思います。

富士山とは

3776m、富士山の標高です。

みなさん、義務教育で習いましたよね。

日本で一番高い山です。

日本最高峰(剣ヶ峰)の独立峰で、その優美な風貌は日本国外でも日本の象徴として広く知られています。

数多くの芸術作品の題材とされ芸術面のみならず、気候や地層など地質学的にも社会的に大きな影響を与えています。

今回は地質学的な要素は省いております。

世界遺産としての富士山

世界遺産の登録名は”富士山ー信仰の対象と芸術の源泉”です。

登録名から、どこが評価されているのか、わかりますね。

富士山は古来から信仰の対象として、そして芸術の対象として親しまれてきました。

世界遺産としては、いくつかの構成遺産から成っています。

主なものを紹介します。

富士山域 山頂の信仰遺跡群をはじめ、大宮・村山口登山道などの登山道、北口本宮冨士浅間神社、西湖や本栖湖といった湖など9つの資産で構成される。
富士山本宮浅間神社 富士山を浅間大神(あさまのおおかみ)として祀っていて、その総本宮は徳川家康の保護を受け、現在の社殿がつくられた。かつて道者が水ごりを行った湧玉池(わくたまいけ)がある。
御師(おし)住宅 宿坊を兼ねた住宅で、富士山に祈りを捧げるために登山をする人の世話をした。御師は富士山信仰の布教を行う人のことを指す。
人穴(ひとあな)富士講遺跡 長谷川角行(かくぎょう)が荒行を行った風穴で入滅した場ともされている。周辺には富士講信者が残した多くの顕彰碑や登拝回数などの記念碑がある。
三保の松原 「万葉集」にも詠まれた、富士山を望む景勝地。その構図は歌川広重の絵図などで海外にも広く知られている。ICOMOSから除外を勧告されたが登録された。

 

信仰の対象とは

富士山は、人々の信仰を集め、芸術のモチーフとなった霊山です。

古くから噴火を繰り返していた火山として恐れられ、富士山に住むとされた神仏への信仰から、多くの人々に敬われてきました。

富士山にある浅間神社。

これは人々が噴火を鎮めるために建立した神社です。

富士山を浅間大神(あさまのおおかみ)として祀っていて、その総本宮は徳川家康の保護を受け、現在の社殿がつくられました。かつて道者が水ごりを行った湧玉池があります。

湧水をはじめ、富士山がもたらす自然の恵みを享受し、長年にわたって共生してきました。

しかし、平安後期になると、富士山の噴火活動は沈静化してきます。

すると、山岳信仰や密教などが結びついた修験道の霊場として、多くの修験者を集めるようになりました。

富士山に対する信仰は、

遠くから拝む「遥拝(ようはい)」、御神体である富士山そのものに登ることで祈る「登拝(とはい)」

この二つが特徴的です。

江戸時代には富士山を巡礼して登拝する「富士講」が民間信仰として広まりました。

芸術の対象とは

富士山は国内外を問わず、さまざまな芸術作品に多大な影響を与えたことでも評価されています。

19世紀には葛飾北斎の「富嶽三十六景」や歌川広重の「富士三十六景」など、富士山をモチーフとした浮世絵が多く描かれました。

これは、富嶽三十六景です。

また浮世絵はゴッホやモネなど印象派の画家にも影響を与え、日本文化の象徴的存在としても認知されています。

この作品は、歌川広重の「名所江戸百景 亀戸梅屋舗(かめいどうめやしき)」という作品です。

 

この作品はゴッホの「日本趣味:梅の開花」という作品です。

激似ですよね。笑

影響の程度がよくわかります。当時のヨーロッパで日本の芸術が流行っていたんですね。

富士山を通じて、日本の浮世絵という文化が海を越えて海外へ伝わっていたという事実、すごいですよね。

自然遺産ではなく、文化遺産

富士山は文化遺産になります。自然遺産じゃないんです、面白いですよね。

当初、富士山は自然遺産として世界遺産登録しよう!!という目標のもと1992年に「富士山を世界遺産とする連絡協議会」ができました。

しかし、富士山は国内の検討会でも世界自然遺産の候補から落選してしまいます。

 

理由は以下の二つです。

  • 富士山の形や火山活動などは、世界的にはそれほど珍しくなかった。
  • 富士山の開発が進んでおり、自然遺産としてはいまいちだった。
  • ゴミや屎尿(しにょう)などの環境の悪化が深刻。

 

登山者の捨てたゴミが多く、山道が汚くなってしまっているんです。清掃活動なども行われていますが、なかなか解決できる問題ではなさそうですね…悲しいですが。

かなり前(日本の世界遺産条約締結年である1992年)から富士山を世界遺産に登録しようとする流れはあったのですが、そういった背景から、途中で文化遺産としての世界遺産登録に切り替え、2013年にようやく世界遺産として登録されたのです。

世界遺産の登録基準

毎度お馴染み、登録基準です。

”富士山ー信仰の対象と芸術の源泉”の登録基準は(ⅲ)、(ⅵ)この二つです。

登録基準Ⅲ

現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。

日本の文化を遠くヨーロッパまで広めました。この登録基準に恥じない根拠ですね!!

 

登録基準Ⅵ

顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。

日本の信仰だけでなく芸術的にも関連があります。まあ、この基準はだいたいの遺産で満たすことのできる基準なので、もやっとしてしまいますが、この基準も間違いなく満たしていますね。

 

まとめ

いかがでしょうか。

日本が誇る富士山。

世界遺産的に見てみると、また見方が変わって面白いですよね。

綺麗だなぁと眺めるのはもちろん、歴史的にも興味深いものです。

 

富士山が見えるところに住んでいる方は、この内容を学んだ上で改めて富士山を見てみると、前とは違った景色として映るかもしれませんよ!!!

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